スタントラベル旅のアドバイザーです。
2016年2月9日(火)~ 今回は遠くへ行って来ました。「南アフリカ」「ジンバブエ」「ザンビア」「ボツワナ」の4カ国、計9日間の一人旅となりました。
南アフリカの旅へ!
往路は成田~(12時間45分)~パリ~(10時間40分)~ヨハネスブルグ。
乗換え時間を含めて約30時間の空の旅!「飲んで、飲んで、飲まれて 飲んで ~♪」 ではなく「飲んで、食べて、映画観て、寝て ・・・」の繰り返し。
さて、やっと到着したのはヨハネスブルグ!南アフリカ最大の都市、そして世界でも最も治安の悪い都市としても有名です。統計によると、南アフリカの殺人事件発生件数は1日あたりなんと43.6件、簡単に言えば毎日40人以上が殺人の被害にあっているということに・・・怖わっ!実はチョー小心者の旅のアドバイザー、いつも以上に慎重に行動をしました。
そのヨハネスブルグで1泊。
翌朝は空港に戻り、かつての宗主国の航空会社「英国航空」で隣国の“ジンバブエ”へ!
ジンバブエってどんな国?
面積は日本の約1.03倍、人口は約1,400万人。かつては「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほどの豊かな国でしたが、強引な土地改革による農業の崩壊、干ばつの影響等で国際社会における信用は失墜。極度の経済悪化に見舞われ、紙幣を刷りまくった結果スーパーインフレへ。なんと200億ジンバブエドルなどという紙幣が発行されていました。デノミを繰り返しましたがインフレは収拾せず、遂に自国通貨の発行を停止という最悪の事態になってしまいました。
現在では他国数ヶ国の通貨が法定通貨に指定されていますが、主に米ドルが流通しています。自国のジンバブエドルの紙幣は“お土産”として街中で売られている始末・・・因みに写真の200億ジンバブエドルは、街中で声を掛けてきた地元の人からUS2ドルで購入しました。
そのジンバブエで外貨・観光収入の貴重な源となっているのが、有名な「ビクトリアフォールズ(滝)」。
隣国ザンビアとの国境ザンベジ川の流れの途中にあり、落差・幅は南米イグアスの滝と並んで世界最大。あのナイアガラの滝が貧弱に感じられるほどの大きさです。
そして、ビクトリアアフォールズ大橋を渡ると隣国のザンビアです。
渡航国の国数を増やそうという、非常にせこい考えで旅のアドバイザーも国境を歩いて越えて、ほんの少しだけザンビアへ行って来ました。
滝の観光を終えて、ビクトリアフォールズ市のホテルにチェックイン。
アフリカらしくライオンの像が出迎えてくれました。ホテルの敷地内にも野生の動物が入って来るため「野生動物に注意!」の立て看板も。また、客室の中でも虫が多いためベッドは蚊帳の中。はるか昔、子どもの頃を思い出しながら眠りに就きました。
翌朝、ホテルのレストランで朝食を食べようと思ったら、野生の大きなBaboon(ヒヒ)数匹がテーブルの上を走り回って、食物を漁っている光景が ・・・即座にココで朝食を取るのは止めて、近くのお馴染み(?)のセブンイレブン(どこか違う?)で調達。開いてて良かった!
ボツワナ サファリツアーへ!
朝食も終えて、今日は待望の“サファリ”へ!先ずは車で約40分、国境を越えて隣国のボツワナへ。
ボツワナ ってどんな国?
日本では馴染みの無い国ですが、皆さんご存知ですか?実は、国土は日本よりも大きな(約1.5倍)国で、人口は約203万人。ダイヤモンドの生産地として有名で、南部アフリカの中では経済的に最も安定している国です。
国境の入国管理事務所で、去年更新したパスポートに“Botswana”のスタンプが押されました。
これで渡航国数75ヶ国! 人生の目標である100ヶ国まであと残り25ヶ国!頑張るゾ!!
無事に国境を越えて、車を乗り換えてチョベ国立公園へ。
大自然のサファリーツアー野生動物に遭遇!
さぁ、楽しみにしていたサファリツアー!
先ず午前中はボートに乗船して大自然の中へ!アフリカ象の群れに、カバ 等々 ・・・ 迫力満点です。
ボートを降りたらランチタイム。ボートに同乗した米国人、カナダ人、ニュージーランド人達と同じテーブルで食事です。隣りに座ったニュージーランド人のStephenと大好きなラグビー談義で盛り上がり、楽しいひと時でした!
午後からは車に乗り換えてサファリツアー。
おャ? 日本のサファリパークと違って車に“囲い”がありません。これで野生の動物の群れに入って大丈夫でなのかナ? 運転手のJosephに「大丈夫?」と聞いたところ、両手を広げて「Should be OK(多分大丈夫さ)!」
象、キリン、インパラ、シマウマ、それにライオン!
えっ、約5m先にライオンの群れが ・・・こちらは囲いも無く、全くの無防備状態。正直、そうとうビビってしまいました。実は万一に備えて、ドライバーはライフルを持っていました。
ライフルを使うこともなく無事にサファリツアー終了!
ジンバブエから、ヨハネスブルグ経由ケープタウンへ!
再度国境を越えて、ジンバブエのビクトリアフォールズ市へ戻り、もう1泊。
翌朝、ビクトリアフォールズ空港から南アフリカ航空を利用して、ヨハネスブルグ経由ケープタウンへ!途中、ヨハネスブルグで南アフリカへ再入国です。南アフリカ、国土は日本の約3.2倍、人口は約5,200万人というアフリカきっての大国です。
さて、皆さん、南アフリカの首都を知っていますか?
答えは「行政=プレトリア」「立法=ケープタウン」「司法=ブルームフォンテン」、そう、首都が3つあるのです。 通常は行政の首都である「プレトリア」が首都として紹介されているようです。
それから、南アフリカと言えばなんと言っても「スプリングボクス(南ア代表ラグビーチームのニックネーム)。オールブラックス(ニュージーランド)、ワラビーズ(豪州)と並んでビッグスリーと言わるほどのラグビー強豪国です。
しかし、しかし、ですヨ! 皆さん覚えてますか?
そう、2015年のラグビーW杯で、我らがブレイブブラッサムズ(日本代表)は、この鬼のように強いスプリングボクスに34-32で勝ったのです! K.ヘスケスの逆転決勝トライ ・・・ 今でも思い出すたびに身震いします。 ラグビー史、いや、スポーツ史上最大の番狂わせと報道されましたネ!?ということは、南アフリカの人達にとっては悪夢のような出来事だった筈。 いきなり空港職員から「日本からか?ラグビーの強豪国だナ!」という洗礼のような言葉が ・・・ 実は南アフリカ滞在中、同じようなセリフを9回耳にしました。そして、南アフリカで一番有名な日本人は「Fumiaki TANAKA」でした。そう、あの歴史的一戦でMan of TheMatch(M.V.P.)に輝いた、SHの田中史朗選手、我らが誇る“小さな巨人”です。 なんか日本人として誇らしい気分になりました!
首都、ケープタウンへ!
さて、大好きな(殆ど気違い)のラグビーの話しはこれくらいにして、ケープタウンのお話しを!
ケープタウンと言えば、なんと言ってもこの街の象徴“テーブルマウンテン”。
行って来ました ・・・ テーブルマウンテン!
街の南にそびえるこの山は高さ1,087m。頂上はナイフで切り取ったような形のため“テーブルマウンテン”と呼ばれています。この山から眺めるケープタウンの街並みもなかなかの絶景です。街中にも見どころは多くあります。今回訪ねたのは「キャッスル・オブ・グッドホープ」1600年代、当時隆盛を誇った東インド会社の総督の居城です。
悪名高い「アパルトヘイト」の時代、奴隷を囲った牢獄や拷問部屋等も見学可能で、人間の愚かな一面も見ることができます。人種差別という最も愚かな考えが、1日も早くこの地球上から無くなることを願って止みません ・・・
泉下のネルソン・マンデラ元大統領もそのことを願っている筈です!さて、もう一つ、ケープタウンに来てどうしても行ってみたい場所があります。あまりにも有名な「喜望峰」です。
行って来ました ・・・ 「CAPE OF GOOD HOPE」の写真、わかりますか?そう、これが喜望峰です。
1488年ポルトガル人のディアスによって発見され、後に有名なバスコ・ダ・ガマのインド航路発見に繋がった地です。このインド航路発見がポルトガル海上帝国の礎となったのです。喜望峰からの帰りに寄ったボルダーズビーチでは可愛いアフリカペンギンの群れにも遭遇しました!
今回の南部アフリカの旅もそろそろ終わり ・・・ 「南アフリカ」「ジンバブエ」「ザンビア」「ボツワナ」それぞれ、非常に思い出に残る地でした(正直、ザンビアはほんの一瞬だったので、あまり印象は無いのですが ・・・)。これらの国々は日本のほぼ裏側、遠過ぎて日本にいるとあまり情報が入ってきません。「怖い」「危ない」「未開地」等と間違ったネガティブな印象が日本では蔓延っているのではないでしょうか?
実際、今回も往路パリを発って、帰路パリに戻るまでの間日本人には一度も会いませんでした。それどころか日本語を耳にすることも全くありませんでした。やはり、それほど距離的にも感覚的にも遠い地なのでしょうか?
ただ、実際に行ってみるとそんなことはありませんヨ! 欧米人、特に欧州からは多くの観光客が普通に訪れて、人気の旅行先となっています。それから、そうです! 2016年からは我らが「サンウルブズ」が南アフリカグループとしてスーパーラグビーに参戦しました(またラグビーの話しか!?) 今後南アフリカとの交流はますます発展すること間違いなしです!
これから南アフリカを訪問しようと考えている貴方!
スタントラベル旅のアドバイザー、そしてこのラグビーフリークが連絡をお待ちしています!
さてさて、帰路もパリ経由で約30時間掛けて成田へ。
知り合いにこの話しをすると「30時間、とんでもない!」とよく言われます。でもそんなこと無いですヨ!エールフランスの美味しい機内食、食事よりも楽しみなシャンパン(スパークリングワインではなく、“シャンパン”)も飲めます ・・・ それから機内エンターテーメントの映画も往復で8本も観て、満足しきりでした!
長時間のフライトを苦痛と考えず、私 旅のアドバイザーは「飲食サービス付きの映画館」に居ると考えております。
そう、なにごとも「Be Positive(前向きに)!」
今回もお付き合いいただき、誠に有難うございました! 次会もどうぞお楽しみに!!
次回は何処へ行こうかな~?
2021.12.24